三井住友海上 業務停止を解除

金融庁は23日、三井住友海上火災保険に対する業務停止処分を解除したと発表した。保険金の支払い管理体制に抜本的な改善が図られたと判断した。

保険金不払いを巡り、同社に昨年6月発動された一部業務停止命令は、すべて解除されたことになる。

 三井住友海上火災は昨年6月、医療保険など第三分野や自動車保険で、不適切な保険金の不払いが大量に発覚した。

金融庁は、第三分野商品の販売について無期限の業務停止としたほか、自動車保険などを含め新商品の認可申請を今年6月21日まで最長1年間の停止とするなど、厳しい行政処分を下した。

 これを受け、同社は、監査委員会や保険金の支払い業務審査部を新設して内部のチェック体制を整えた。また、不服申し立て制度の導入などで、顧客からの苦情が経営トップに報告されるような仕組みに改めた。

読売新聞 - 2007/2/26