自動車保険金不払い47万件に

 自動車保険金の不払い問題で、衆院財務金融委員会は十八日、日本損害保険協会の石原邦夫会長(東京海上日動火災保険社長)と生命保険協会の斎藤勝利会長(第一生命保険社長)を参考人として呼んで話を聞きました。

 石原氏は、自動車保険の特約を中心とした不払いが損保26社の合計で約47万件、約349億円に上ることを明らかにしました。

 「商品内容はどんどん複雑化したが、システムなどの対応が不十分だった」と述べ、今後は特約を減らし、商品数を絞り込むことを表明しました。

 斎藤氏は、保険金支払い額を抑えるための意図的な不払いを否定しました。事務処理のミスなどが原因と主張しました。

 契約者から支払い請求がないため放置していた契約が大量にあったことに関しては「(未請求を放置してはならないという)意識改革をしなければならない」と問題点を指摘しました。

 契約者に請求を促進して、きちんと保険金を支払うよう努力すると表明しました。