事故の瞬間を記録するドライブレコーダー

交通事故には誰しもが巻き込まれたくないもの。でも巻き込まれてしまった以上、重要になるのが、どちらが加害者でどちらが被害者かを決める過失割合だ。自動車保険に加入していれば、ケガをした場合の治療費はもちろん、事故で壊れてしまったクルマやバイクの修理費用もこの過失割合に応じて支払われる。しかし、当事者同士の主張が食い違って時間だけが過ぎてしまうということも多い。しかし、そういった事態を収拾するのに有効な第三者の視点で事故を記録できる装置がある。それが「ドライブレコーダー」だ。

飛行機ではフライトレコーダーという機体の状態や通信内容までを随時記録し、事故時の原因究明に役立てる装置が装備されている。その自動車版がドライブレコーダーだ。一般的にはフロントウィンドウの内側に設置し、広角レンズで撮影した映像をコンパクトフラッシュカードに記録する。ただし、記録するのは静止画ではなく動画のため、常時記録しているとすぐにCFの容量がいっぱいになってしまう。

そこで、数10秒の映像を常にバッファーに蓄えておき、事故の衝撃や急ハンドル、急ブレーキなどをきっかけとして、事故の瞬間の前後20?30秒程度の映像をCFカードに記録する方法が採用されている。また記録はマニュアル操作でも可能で、スイッチを押した瞬間の前後20?30秒程度を記録することも可能だ。つまり目の前で事故を目撃した直後にスイッチを押せば、10?20秒程度遡って事故の瞬間を記録することができる。

MYCOMジャーナル - 2006/12/19