自動車の維持保有に関する消費者調査結果

自動車の維持保有サービスは、その扱い業態が変化しています。従来のディーラーや整備工場とは異なる方法で車検、整備、自動車保険など提供する業態がみられています。
また、ディーラーもアフターサービスの提案方法を変えています。これらは、「店任せ」ではなく、「自分で選びたい」「自分で納得したい」という消費者の意識を捉えています。
 また、車両価格、買取価格、保険、ローン、板金修理の一括見積もりサービスなど、比較検討できる情報インフラが進み、事前に幅広く情報を入手する環境が整ってきました。
 (株)矢野経済研究所では、こうした実態について消費者側からの調査を定例的に行ない、自動車関連サービスの現状と変化、今後の方向性を示唆致しました。今回で4回目の調査となります。

1.調査方法:インターネットによる自己記述式アンケート調査
2.調査時期:2007年5月
3.調査対象:全国の自動車所有者(有効回答1,158人)
4.年次調査の対象者数:2006年 965人、2005年 851人、2004年 1,566人(2007年と同様の調査手法)

○買取店は利用する人としない人の明確化が進んでいる
 自動車購入時の代替車処分で買取店を利用する人は6%程度。今後、買取店を利用したい人は増えているが、利用しないとする人も増えている。

○自動車購入時に任意保険について調べる人は3割程度、調べない人が7割と多い
 加入先を購入店に任せた理由は、便利で簡単、購入店への信頼などが挙げられた。
 加入先を自分で探す理由は、条件面に加えて、信用できる加入先がある、各社の内容を比較したいなど挙げられた。

○車検を購入店や修理工場以外に出した店は、現在はガソリンスタンドと車検チェーンが多いが、今後はカー用品店への意向が強い。
 車検を購入店や修理工場以外に出した人は、現在は、ガソリンスタンド、車検チェーン、カー用品店の順に多いが、次回車検を依頼したい店は、カー用品店が増えて、ガソリンスタンドが減っている。

○一括見積サイトの利用者は、自動車保険が2割で最も多い。
 新車と買取の見積サイト利用者は5%程度、車検の見積サイト利用者は2%程度ある。

株式会社矢野経済研究所(調べ)