自動車保険の収入保険料、6社が減収

自動車保険で大手損害保険6社の2007年4―9月の営業成績が発表されました。自動車保険は新車の販売の不振を受けて、大手損害保険の全社が前年の同期比で自動車保険の保険料の収入を減らしていました。全体の収入保険料は、損害保険ジャパンと三井住友海上火災保険をのぞく4社で減収となってしまいました。原因は主力の自動車保険の販売が伸び悩んだためとしています。

自動車保険の収入保険料の半分近くを占める自動車保険は全社で減収となりました。新車の販売の低迷の影響で新規の契約の獲得が伸び悩んだことが減収要因となっています。東京海上日動では「自動車販売の環境悪化で、個人向けと大口の法人向けの双方の販売が低調」といっていますので、今後も厳しい状況が続くとみられています。

自動車保険で東京海上日動と日本興亜損保は、保険金の不払い問題で4月から3カ月の業務停止処分を受けたことで、第3分野商品を含む傷害保険の販売が落ち込んだことも響いています。一方で、全体で増収を維持した損保ジャパンと三井住友海上は、自動車保険の販売成績は不調だったものの、前年同期に保険金の不払いによって金融庁から業務停止処分を受けていた反動から全体では増収を確保しました。三井住友海上は「業務停止処分の影響をようやく払拭することができました。今後も信頼回復活動に取り組みながら、主力商品の自動車保険の増収を目指したい」としており、下期以降も引き続き増収基調を定着させることを目指しているとのことです。